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last updateBack Number |2003.12.08

-9- 平和 (1/2)


 昔「『いちご白書』をもう一度」と言うが流行って、どんな映画なんだろうと思い「いちご白書」を観たことがある。記憶ではラストの頃だと思うが、学生たちが"Give Peace A Chance"と歌っているシーンがあって、その曲を探したのだがなかなか見つからなかった。ある日、ラジオからその曲が流れてきた。ジョン・レノンの「平和を我らに」という曲だと紹介されていた。当時は映画にも音楽にも邦題というものがついていることが多く、愛の何とかとか原題と全然違う題名がついていることもしばしばだったが、"Give Peace A Chance"と「平和を我らに」も全然違うではないか。見つからないはずだ。"Give Peace A Chance"のいったいどこに「我らに」があるのか。歌詞にしても、我らにではなく、我らが主張しているのが"Give Peace A Chance"なのだ。
 その、ジョン・レノンが熱狂的なファンに銃で撃たれ死去したのは、1980年12月8日のことである。大ニュースとして扱われていたが、正直言って自分には、その事件のニュース性がピンと来なかった。大騒ぎしていた世代の人に話を聞いても、自分たちの世代にしかわからないというような、結局よくわからない話しか聞けなかった。その数ヶ月後に、もうひとつの銃撃事件のニュースが駆けめぐった。1981年3月30日、ロナルド・レーガン大統領暗殺未遂事件である。撃たれたひとりは死に、ひとりは生き、どちらも大ニュースだったことに、遅ればせながら80年代の到来を感じた。


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