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last updateBack Number |2004.01.20

-11- 笑い (1/2)


 年が明けたからといって何かが変わったわけではないのだが、しかしやはり、年が明けてからはじめての文章として何を書くべきかを考えてしまう。考えているうちに新年という時期でもなくなっているのだが、するとますます、はじまりを逃してしまい、何を書くべきかを考えているうちに二月を迎えそうだ。

 昨年のある時期から、何を見聞きしてもふと笑ってしまう。きっかけは、必要があって調べものをしていた時に、10年以上前に書かれた、70年代の写真表現の再評価を疑問視している文章を見つけたことだった。その文章自体は別に面白いわけではなかったのだが、たまたまその数日前に、同じ書き手が同じ媒体に同じことを最近書いているのを読んでいたので、笑いがこみあげてきてしまったのである。その文章を嘲笑したわけではない。そうではなく、10年以上も経っているのに同じようなことをして同じようなものを発見している自分の滑稽な身振りがおかしくてたまらなくなってしまったのだ。
 それ以来、写真がどうとか、言葉がどうとか、意味がどうとか、中心がどうとか、それが真面目で内省的なものであればあるほど、笑いがこみあげてきてしまう。そしてその笑いの陰湿さ加減にまた笑い、陰湿さを笑う自分の偽善的な生真面目さにまた笑ってしまう。


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