home documents shop link off the gallery
 
 

[1/3pages]

あなたに未来がないのと同様に、私にも未来はない。勿論、これは、「未来」そのものの到来が、永久に訪れないということではなく、私たちが肯定的に捉えうる「未来」は訪れないということだ。しかし本当は、私たちが望むと望まざるとにかかわらず、未来は訪れる。私たちは、ヴァルター・ベンヤミンの「歴史哲学テーゼ」で語られる、歴史の天使のように[註1]、「進歩」という肯定的価値概念を付与された強制によって、不可避的に未来へ、未来へと送り込まれるのだ。資本主義における再生産のメカニズムは、それゆえに何ら反省を要請しない。私たちは単にそのメカニズムを反芻し続ければよい。そこでは、あらゆる差異や権力構造もまた、現状維持のまま前進し続け…、いやむしろそのような構造に対して、無反省であったほうが、効率がよい。しかし、そこで抵抗を試みることは、いかなる方法によっておこなわれるのであろうか。また、その抵抗は、本当に可能であろうか 。

→next

| site map | access | contact |
Copyright (c) 2001- photographers' gallery, All Rights Reserved.