『photographers' gallery press no. 9』の刊行を記念しまして、林道郎氏と甲斐義明氏によるトークイベントを開催いたします。
1960年代から尖鋭な美術批評を数多く発表し、その後美術史研究にシフトしていったマイケル・フリード。彼が2008年に発表した写真論集『なぜ写真はいま、かつてないほど美術として重要なのか(Why Photography Matters as Art as Never Before)』をめぐり、本誌ではその可能性を検討するべく特集を組みました。フリードの写真論、なかでもトーマス・デマンド論に焦点を当てた林氏の論考と、甲斐氏によるインタビューを軸に、フリードの写真論についてお話しいただきます。個々の写真作品に対するフリードのディスクリプションの仔細について、そして彼が現代写真に見出した反演劇性の伝統について、そのほか本誌には収まりきらなかった話題も含め、継続して「演劇性」という批評概念をもって美術作品を記述してきたマイケル・フリードの写真論の具体的な検証の場となるでしょう。