photographers' gallery講座
photographers' gallery では過去さまざまなトークショーやレクチャーを開催してきました。こうした多様な言葉の断片をひとつの流れとしてつなげていければと考えています。講座では写真に限定せず、さまざまな分野から講師の方々をお呼びして出来るだけ外側から写真について語っていただきます。レクチャーの内容を深めるために、講師と参加者との率直な対話も重要となってくるでしょう。この講座の向かう先はまだ見えません。しかし、あえて長期的なプログラムは組まず、むしろ偶発的な出会いや突発的な事件によって柔軟に転回してゆくことを期待しています。
「写真については語れない」といわれつつも、現在も写真を取り巻く言説はやむことがありません。変容を迫られたメディアへの不安にかられて、さらに強迫的に量産されているようにも見えます。しかし、デジタル化する未来への数奇な語りや、歴史の細部に拘泥した写真への言祝ぎは、時として巧妙に現在を迂回する手立てになっているのではないでしょうか。私たちは「衰退期のメディアとしての写真」という認識に立って、ふたたび現在/写真を発明するためにこの講座を開始します。背中ごしに伝わる断崖の不安にさいなまれつつ、過去を見つめながら後ろ向きで前進する「歴史の天使」のごとく。
斎数賢一郎
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