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073/芸術新潮 1月号 
「雪ダルマ」横湯久美 photographers' gallery
 
芸術新潮 1月号自分の祖母をモティーフに作品をつくりつづける横湯久美(1966年生まれ)。生前の祖母のうしろ姿をとらえるカメラの淋しげな距離。第1次大戦のはじまりの年に生まれた祖母の履歴とグローバルな世界史とをパラレルに連ねるテキストの淡々とした迫力。写真とテキストという、ことなるふたつのアプローチを並立させてかたられる私的な物語。すでに故人となったいまも、彼女は祖母の名残りを追う。今回の新作では、かつての祖母とすごした札幌を訪ね、いまは他人の住むその家の周辺を歩き、デイライト・フィルムで撮影。といって、そこになにがあるわけでもなく、雪と闇の前で視線はさまよう。フィルムの種類をまちがえたかのような、やるせない色調のなかに写しだされるのは、横湯の念のような思いだろうか。
 
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