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第7回 photographers' gallery講座
「写真のシアトリカリティ1――アイドル」
講師:倉石信乃(写真批評)
司会:斎数賢一郎
2006年12月16日(土) 18:00〜
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講座概要
アイドル――それは私たちが思い描く理想像のことであり、テレビや雑誌などマス・メディアに登場する憧れの対象です。アイドルはときに過剰に愛され、ときに魅力を失い忘れ去られていきますが、世代によって様々に変容していく「時代の鏡」ともいえるでしょう。今回の講座では、そうしたアイドルと写真との共犯関係について考えていきます。明治天皇の“ご真影”をアイドルと捉えるとき、そこから見えてくる時代の表情とはどのようなものか?篠山紀信は山口百恵をいかに撮ったのか? そして9.11で崩壊したツインタワーならば? アイドルの遍歴を歴史的に辿りながらアクロバティックに展開する、気鋭の写真批評家の連続講座「写真のシアトリカリティ」、第一回。
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講座報告
倉石氏は「アイドル!」展の解説を端緒に、偶像がもつ虚構をそのメカニズムに言及することで破壊する、イコノクラスム的な事例を挙げていかれました。また、アメリカ写真史において変奏されつつも受け継がれてきたイコノクラスムとして、像がないことでよりいっそう像を希求させる「零度の風景」を例示し、それは明治期における天皇巡幸時の風景写真にも現れている、と指摘されます。この風景写真が御真影とともに国民国家の編成装置であったことを鑑みたとき、その「零度」はある政治性が装填されたものとして考えられるべきではないか。こうした顔と風景の関係性や、それらを聖像と聖像破壊の結びつきとして理解する視点から、稀薄で散漫な大衆の欲望によって形成される現代のアイドル像が相対するのは、どのような風景なのかという問いが浮上し、次回へと続く連続講座の布石となりました。
米田拓朗
※画像をクリックすると拡大されます
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講師略歴
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倉石信乃 KURAISHI Shino
1963年生まれ。多摩美術大学美術学部芸術学科卒業。詩人、批評家。
1998年、「写真使用法」で第4回重森弘淹写真評論家賞を受賞。
現在、横浜美術館学芸員として、「ロバート・フランク──ムーヴィング・アウト」展、「菅木志雄──スタンス」展、「中平卓馬 原点復帰─横浜」展などを担当。 |
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