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photographers' gallery 火の国展
熊本県立美術館分館展示室3


会期:2004年8月3日-15日
主催:photographers' gallery
助成:芸術文化振興基金助成事業

参加メンバー:
王子直紀 大友真志 岸幸太 笹岡啓子 設楽葉子 
中山可奈子 西村康 本山周平 吉永聡子 笠知紀 

ゲスト作家:
権泰完 光安孝治


移動 photographers' gallery 展(会場案内テキストより)

 2001年1月にphotographers' galleryを開廊してから、すでに4年の歳月が過ぎようとしています。北島敬三、元田敬三といった写真家、それに、私を含めた写真家を志す20代の若者たちによって作られた場所です。 
 photographers' galleryは東京の新宿にあります。もちろん、活動の拠点は新宿にあると言ってもよいでしょう。ただし、新宿に根を張っているという意味ではありません。機会と場所があれば、どこででも展示する意識で活動しています。これまでにも、2002年には沖縄の前島アートセンター、2003年には名古屋の中京大学アートギャラリーC・スクエアといった場所で、「移動 photographers' gallery 展」と称し、展覧会を開催してきました。それは、あらゆる場所に photographers' gallery は出現できるし、活動を発信していくことができるという姿勢の現れでもあります。それは一見、理想論的な考え方ですが、現在、そのような活動を見ることはなかなかないように思います。印刷物の発行、ギャラリーメンバー以外の作家の企画展、ウェブサイトなども同様の活動と言えるでしょう。映画、映像、音楽、詩の朗読など、もはや写真という範疇にはとどまらない活動になってきています。 
 今回の「photographers' gallery 火の国展」も、このような活動の一環として位置づけています。私個人の活動ともつながる部分ではありますが、様々な場所で撮られた写真が、東京という限定された場所でのみ発表されるというだけでは、写真の存在そのものを薄めてしまうような気がしてなりません。様々な場所で撮るのであれば、様々な場所で展示してしかるべきなのです。それは、単純に多くの場所で展示をすればよいというのではなく、運動していくということです。写真を撮るということは身体的な運動を伴います。写真家が身体を使って写真を撮るのと同じように、展示においても身体的運動が伴うべきなのです。そういった運動によってもたらされる写真もあると、私は考えます。 
 本展では、博多の PHOTO GALLREY KYUSHU 銀 を拠点に活動している写真家、権泰完氏と光安孝治氏に招待作家として参加していただいています。私が今年1月に写真展を開催した場所です。そこでの出会いによって、このような機会を持つことになりました。つまり、場所と人とが交差することで、新たな運動が起こっていくことこそ重要なファクターであると考えます。つまり、運動とはこのような意味も含まれています。本展においても、いわば、その理想的な姿が立ち現れることを目指しています。
 今回の火の国展のように、私個人の活動とphotographers' galleryの全体としての活動がリンクしていくこともあります。もし、私以外の企画であれば、また、違った形でその姿を現すでしょう。photographers' galleryは、写真家集団でありながら、個人のリアリティーが出現していく場所です。そして、そのことは、photographers' galleryの本質とも言えるのではないかと思います。

 
企画 本山周平
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