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photographers' gallery in okinawa 前島アートセンター
2002年7月3日(水) - 7月14日(日) 


 2002年7月3日から14日まで「琉球烈像―写真で見るオキナワ」展の一環で「フォトネシア/光の記憶・時の果実」と題された写真展が那覇市の2箇所で開催された。市民ギャラリーでは、県内の写真家の作品と県外の写真家が沖縄に取材した作品群とがみっちり所狭しと貼りめぐらされた。前島アートセンターでは、さらに会場がふたつに分かれ、5階の元結婚式場は沖縄在住の若手作家による展示で、広い空間に色んな工夫が凝らされていた。1階のギャラリースペースとカフェMACが、フォトグラファーズ・ギャラリーのメンバー9人による展示である。

 ギャラリーとカフェはそれぞれ出入口をもち、かつつながっている。今回のギャラリー空間での展示は、先ほど刊行した『press 1』に則したものにした。私たちは新宿のギャラリーのイメージを再現し、なおかつ9人の写真が、貼り方はバラバラでありながらも緊張感を保っていられるよう心掛けた。


 入口のある壁は、蔵真墨が大きな正方形の額2点で占めた。モノクロの人物スナップ。次の壁は楢橋朝子と設楽葉子。楢橋は水モノのシリーズより2点、設楽は巨大な母の写真1点(見取り図でのシミュレーションではここは北島のポートレイト2点の予定だったのだが、現場で入れ替えとなる)。次の壁はやや狭いながら独立した壁で、小出直穂子が新宿での第一回個展を彷佛させる展示で上から下までびっちりとサービスプリントを貼った。さらに木の板に挟まれた厚さ15センチほどもあるアルバム(これもサービスプリントがびっちり)を床に配置。次も独立した狭い壁で、元田敬三のモノクロのロールプリントが2枚、上下に貼られる(ここに物置きのドアがあることを前もって認識していなかったため、冷房のスイッチが中にあり、「毎日、プリントをはがして開け閉めする」で落着しかかった時、コントローラーパネルを外に出すことができ、最悪の事態を免れた)。次はカフェへと繋がる、入口から見ると真正面の壁で、本山周平の2枚のパネルがカフェへの展示へとさりげなくいざなう。ギャラリー入口からカフェへと続く一番長い壁は、笹岡啓子、北島敬三、尾仲浩二の3人で、笹岡は「HORIZONS」シリーズより5点、北島は「PORTRAITS」シリーズより2点、尾仲は「もうひとつの遠い町」から4点の展示となった。

 カフェスペースではプレスや各自印刷物を販売するなどのほか、もともとお茶を飲みながらくつろげる空間なので、大胆かつスマートに、各自趣向を凝らした展示をした。本山は迫力あるカラー写真のパネルで壁を埋め、カフェの空気を一変させた。尾仲はカラーコピーをトタンのパネルに貼り、独立させて展示。設楽は小さな額入りのお母さんの写真を外壁に設えられたショーケースに品よく飾った。さらに素通しのガラスの壁面に簡易スクリーンを設け、尾仲「Tokyo Candy Box」とモノクロのシリーズ、楢橋「half awake and half asleep in the water」のDVDを流す。これは外(廊下)からも見ることができる。  pressはあるものの、pg合同展というのは今回がはじめて。にもかかわらず新宿と同じような空気が漂う、それもそのはず、新宿から持ってきたのかと見紛う看板が、前島アートセンターの入口に立っている。もちろん新宿から持ってきたものではない。台風を見越して防水まで施されているのだが、風が強くなっていくなか現場で作り上げたものであった。
文責 / 楢橋 朝子
会場写真 / 北島 敬三

ページ制作・各ウインドーコメント / 尾仲 浩二
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